小説1
□溺愛
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「レノーぉーよちよち今日も可愛いでちゅねー」
ここは新羅ビル最上階。
我らが社長様はどでかい革張りのソファーに座って、愛猫を愛でている。
「しゃちょーwそこもっと//」
顎のところを撫でられて気持良さそーに身体を反らしてるのが、社長様の愛猫・レノだ。
膝の上で身体を伸ばして好きに触らせている。
「んなぁ〜///」
ごろごろごろ
喉を鳴らして、大変ご機嫌。
社長様はデレデレ顔だ。
こんな姿見せたらきっと、会社は崩壊だな、うん。
「ふぅん///」
「・・・・・・」
タラー…
社長様?もしもし社長様?
鼻血をお拭きになってください。
「・・・・・レノ、今日は何が食べたい?」
ふきふきふき。
鼻血をハンケチで拭いながら社長様がレノに聞く。
「ん〜中華が食べたいぞ〜っとぉ」
社長が頭を撫でるのを気持ち良さそうに受け止める。
目を細めて、微笑んで。
それはもう犯罪の範囲の可愛さなのである。