小説1
□真夜中になるころ
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「レノはザックスが好きだったんだろう?」
「おぅ。お前なんかよりも数倍愛してるぞっと」
ほ ら ね
「俺もあんたなんか好きじゃないよ」
「ぁそーぅ。んじゃこの手離してさっさと出てけよ、と」
「いやだ」
彼は彼が好き
「なんだそりゃ。あまのじゃくー」
「あんたなんか嫌いだよ」
彼は彼を今でも好き
「俺だって嫌いだぞ、と」
「興味ないね」
「コラ。人の話聞けバカ」
彼は彼に恋してる
「クラウド」
「レノ」
彼は彼を見詰めている
【真夜中になるころ】
俺は彼も彼も忘れられない