＝金色のコルダシリーズ夢＝
□＝雨シリーズ＝ yunoki azuma
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「わあ、降ってきちゃったよ・・・」
朝、たまたま今日だけ天気予報を見るのを忘れてたんだよね・・・
学校の出入り口に立ち、外に手を伸ばすと手のひらに水滴がたくさんついた。
これじゃ、帰れそうもないな・・・
はあ、ついてない・・・
「何をしてるんだい？」
「うわっ！！柚木先輩・・・」
「・・・もう少し可愛げのある悲鳴を上げたらどうだ？・・・で？何をしてるんだ？こんなところに突っ立って。」
柚木先輩は邪魔なんだけど、とため息混じりにつぶやいた。
王子だ天使だ崇められてても本性はこんな人なんだもんな・・・
教祖様がちょっと気の毒におもえてー・・・
「おい。」
「あ、すみません。雨が降ってきたので雨宿りしてから帰ろうかと。」
「傘、忘れたのかい？」
「天気予報を見忘れてて・・・」
「鈍くさいな、お前。」
といって先輩はまたため息をついた。
「せ、先輩は私の傘がなくても困らないじゃないですか・・・」
「そうだな、お前に傘がなくても別に困らない。でも、そこに突っ立ってられるのはこまるんだけど？」
「・・・どうぞ。」