放課後DAYS
□Bいざ、Z組
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「っと、すいやせん。
って…アンタこないだ土方さんに持ち物没収されてた…」
目の前に立っているのは、茶髪の男子。
しまった…顔を覚えられてたι
「こんなところで何やってんでィ?とりあえず、中入りなせェ」
『あっ、ちょっ!!』
そいつは、心の準備がまだできてない私の背中を押す。
――そして、
私は完全に教室の中に足を踏み入れてしまった。
一瞬にして、静まり返る室内。
『お…おはようございまーすι』
「「「「「…誰?」」」」」
クラス全員が呟く。
まあ、そうなりますよねι
すると、
教室のはじから声がした。
「やっと来たか。おせーぞ」
『!/////』
パッと顔が紅くなるのがわかる。
土方だ。
いきなりこんなわかりやすい態度をとって、馬鹿か?私はι
でも、すぐに俯いたから、
きっと誰にも見られてない。
「マヨの知り合いアルか?」
朱くてボンボンを着けた髪の女の子が声をあげた。
「可愛い子ね♪何組かしら?」
私なんかより全然美人なお姉さんが言う。
私がどうしていいかわからないでいると、茶髪の男子が大声で言った。
「みんなァ、土方さんが少女を誘拐してきたぞぉ!」
「おい総悟!
何テキトーなこと言ってんだ」
「トシ!
お前、女に飢えてるからってそんなことまで…」
「テメーに言われたくねェ!!」
「貴様ァ、風紀委員のくせして少女を誘拐とは…断じて許せん!!」
「だから違うわァァ!!」
…なんか、また始まってるしι
なんか、いろんな人を巻き込んでの大乱闘。
花瓶が飛んだり、
机が持ち上げられたり。
道理で煩いはずだわ…
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