放課後DAYS

□C一日3Z生徒 前編
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「きりーつ!れーい!ちゃくせーき!」



風紀委員長近藤君の号令で、3Zの朝のホームルームが始まった。



「うーし。
じゃあ、連絡は特にないんで…、
近藤号令かけろー!」


『早っ!!』




いきなりついてけないよ…ι





そう思った時、前の扉が勢いよく開いた。


ガラガラッ




「なぁおい、銀八!…先生。
うちの生徒知らないか!?
桜井奈々っていう」





げっ、A組の担任、服部先生だ。


『先生…すいません、
私ここですι』



「なっ、なんでこのクラスにいるんだよ!」


「ままま、服部先生。
彼女、特別に今日だけ俺の生徒になったから」


「はァ!?
んな勝手なこと許されると…」





服部先生がそう言いかけた時、いきなりシャーペンが飛んできて、服部先生の頭に当たった。


「痛っ」



誰が投げたんだ?


そう思っていると、次から次へといろんな物が飛んできた。



コンパスに、花瓶に、眼鏡に…




「今日くらいいいだろ
イボ痔教師!!」





3Zのみんなが口々に叫んで、
いろんな物を投げまくっている。






「って、今僕の眼鏡投げたの誰だァァ!!」


アレ?今叫んだ奴ってずっとこのクラスにいたっけ?



でも、みんな私のために服部先生を退治しようとしてくれている。






いろんな物が当たったせいで軽く頭から血を流した服部先生が叫んだ。



「わかったわかった!!
桜井はこのクラスにいていいから、物投げんな!」



ピタッと投げるのをやめる。



「や、わかってもらえりゃいいんですよ、先生」



銀八先生がヒラヒラ手を振った。



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