放課後DAYS

□D一日3Z生徒 後編
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キーンコーンカーンコーン――



午後の授業が始まった。


といっても、教師がまだ来ていないので、Z組の生徒は席についていない。




「銀八の奴…宣言通り本当に授業に遅れたな」



隣の席で土方が呟いた。



『ほんと。有言実行ってやつ?』


土方が笑う。


なんだか、とっても幸せな気分♪



さっきの昼休みにいろいろあったものの、その分いっぱいしゃべることできた。


ちょっとは距離も縮まったかな?




「そーいや、お前兄弟いる?」


『うん、お兄ちゃんが。土方は?』


「俺も年の離れた兄貴が一人。
もう成人してるから家にはいねーがな」




へぇ、そうなんだー、などと雑談を交わしていると、銀八先生が入ってきた。



「授業が始まる前に席に着く!
こんなもん基本中の基本だろうが。
どうして高3にもなってできないんだ?」




いやそれ、あんたが一番言えないから!!



私以外のみんなもシャウト。


先生は、うるせーなと言いながら頭をかいた。




「とりあえず、前の授業で出した宿題確認すっぞ〜。百人一首言いながら教室うさぎ跳びしてもらうから、全員一列に並べ」




うわ〜ι

いつもこんな授業じゃ、Z組のみんなも大変だ。




そんなふうに他人事で思っていたら、銀八先生が「お前もだ桜井」と列に並ぶように即した。



『え!?私もやるんですか!?』



「百人一首覚えてんだろ?」


『そりゃあ、ちょっとは…』




でも…、と口ごもっていると総悟が手を挙げた。



「先生、いくらなんでも奈々には酷でさァ。
俺としては…アンタより奈々の授業を受けてェや」




その言葉にみんな頷く。


「そーよ、奈々ちゃんA組なんでしょう?
この馬鹿な天パより全然わかりやすそうだわ」



「私も奈々がいいアル!」



「んなことしたら、俺の面目丸つぶれじゃねーか」






と言いたいところだが、と先生が言葉を切った。



「それもいいかも知んねぇな。
どうだ?桜井」



クラス全員が私に注目する。




『えっ私、人に教えることなんか…』





とっさに土方を見ると、土方が頷いた。


「俺も。奈々の授業受けたい」



えっちょっ、その顔反則!///



『じゃ…じゃあ、やります…//』





…っていうか、

なんで私自分のクラスじゃないところで授業することになってんのォォ!?





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