DMC book

□VD
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鏡にうつる自分の顔は、双子というだけあって自分の兄と似ている。何の気なしにじっと虚像の自分を見つめれば、昔同じように鏡を見つめていた事を思い出した。




バージルの手を掴めなかったあの時からしばらく、バージルを思い起こすであろうあらゆる事が自分の鬼門だった時があった。
家中青いものを壊し、あらゆる連絡を拒絶し、バージルと瓜二つな自分の顔をうつす鏡を叩き割った。
割れた鏡越しを睨み付ける自分を見つめ返す虚像の自分が酷く気に入らなくて、もう一発銃弾を打ち込み目をそらした。目を背けていた心の澱みを見せつけられたような気がして、狼狽えたのかもしれない。




傷1つなく磨かれた鏡に映る自分はあの時の自分と比べると余裕もあり優しい顔をしている。
今鏡に銃弾をぶち込むような真似をすれば、文句だけでは済まないだろうしそんな必要はもう無い。鏡と言えばそんなお伽噺があったなと、ニッコリと笑みを浮かべて鏡に言葉を投げた。




「遅い、何をしている」
「ごめんごめん、ちょっと昔を思い出してさ」





ちょっとした昔話
(鏡よ鏡この世で一番幸せなのはだれ?)






鏡に銃弾ぶち込んだりなんかしたら、破片飛んですごい危なそうだと打っていて思った
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