Syusai-S-


□人気者?
1ページ/1ページ

温泉から戻った秋人と最高だったが、
少し出るのが遅かったため部屋にはすでに人数分の布団がしいてあり、
男子達が寝る場所を決めているところだった。

「真城はどこがいい?」
「俺?出来れば端っこがいいかな」
「!」

男子達の目付きが一瞬にして変わる。
つまり、最高の隣で眠れるのは一人だけ。

最高は男ということを忘れさせるほど可愛い。
だから、女子のような扱いを受けていて、言うならばクラスの花だ。
亜豆も可愛いが、彼女は目立たない。
最高も目立つ方ではないが、亜豆よりも近付きやすいということもあるのだろう。
男から告白を受けたこともあるらしいし、
今もこうやって誰が最高の隣を陣取るか
本気で話し合いが行われているという事実もある。
いや、話し合いと言うのにはかなり語弊がある。
これはもはや戦争と言っても過言ではないだろう。
やはり決めるのにはジャンケンが最適ということになり、
勝敗を決めていたのだが、素直に負けを認めない奴が多く、次は腕相撲、
その次は何故かレベルが下がってしりとりと、中々終わらない。
気が付けば最高はすでに眠っていて、息切れをする男子達の耳に
彼の気持ち良さそうな寝息が聞こえた。

「おい見ろよ。真城寝ちゃってる……」
「かっ、可愛いな」

最高の寝顔は見とれてしまうほど綺麗で、男子の口から思わず感嘆の息が洩れた。
暑いのか布団はかけずに眠っていて、はだけた浴衣から覗く足がひどく扇情的にうつり、

どこからかごくりと唾をのむ音が聞こえた。

「やべぇ……俺、ヌいてもいい?」
「まじかよ……!お、俺もっ」

いそいそと男子が自分のモノへと手をのばす。
秋人は最高がその対象になるのは耐えられなかったが、
止めれば二人の関係がばれてしまうかもしれない。
それは最高が一番嫌がっていること。
仕方なく秋人は男子達の自慰行為を許し――というか、
秋人も混じって自慰をすることにした。

「つーかっ、このまま出したら……真城の顔にぶっかかることねっ?」
「それはそれで、いい、かもっ……」

全員で最高を取り囲んで自慰。
かなり異様な光景だが、彼らは真剣だ。
一人がもうだめだ、と呟いた瞬間、精液を最高の顔へ飛ばした。
それに続いて他の何人かも最高に精液を飛ばした。
秋人もすでに限界だったが、こんな形で最高にぶっかけるのは嫌で、
手中に精液を放出した。
最高は生温い感触に目を開け、目の前の光景に固まった。

「な……に、してんの………?」
「いや、その、あはは……」

目が覚めたらそこには自分のモノを握りしめた男達。
顔には精液。この状況で驚かない方がおかしい。

「は?まさか、俺で……?」

最高は白濁に汚れた顔をひきつらせながら問う。
気まずそうに目をそらす男子達を見て、最高は赤面すると枕を投げつけ、

「なにしてんだよっ!最低っ!」
と叫ぶと、洗面所にこもってしまった。

「やっぱ怒られたか〜」

怒った真城もいいなーと新たな発見をした男子達であった。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ