黒バス


□キセキでマジバに行ったよ
1ページ/1ページ

〜キセキでマジバに行ったよ〜

「黒子っち、一口ちょうだいっス!」
「イヤです、赤司くんの貰えばいいじゃないですか」
「なんで赤司っち?! いや、俺はバニラシェイクが飲みたいんスよ!」
「黄瀬、うるさいのだよ」
「ったく、公共の場で騒いでんじゃねーよ馬鹿が」
「青峰っちにだけは言われたくないっス!」
「黒ちん、バニラシェイクちょっとちょうだい〜」
「いいですよ」
「え?黒子っちヒドイ!」
「涼太、うるさいよ」
「スマッセン」

がやがやとうるさい男子中学生達を遠巻きに眺める人達。
自分達が注目されているとは気付かない彼らは、帝光中学の制服を身にまとって思い思いに振る舞っていた。

元々4人しか座れない席に勝手にテーブルと椅子を引っ張ってきて意地でも一緒の席で、というのはまだ可愛らしくて許せる。

が、2人を除いて中学生とは思えない体格の彼らに、周囲は怪訝な表情で一定の距離をおいていた。


「ありがと黒ちん。お礼にまいう棒あげるよ〜」
「ありがとうございます」
「黒子っちヒドイっスよ……なんで紫原っちはよくて俺はダメなんすか……」
「変態臭が溢れ出てるからだろ?」
「青峰っちは黙るっスよ!」
「変態以外にないのだよ」
「緑間っちまで!」
「涼太、」
「スマッセン」

騒ぎの原因である黒子はしかし平然とバニラシェイクをすすって極力会話に参加しない。

それどころか、ぎゃーぎゃーと言い合う彼らを表情にこそ出さないが楽しそうに眺めている。

「仕方ないですね。一口だけですよ」
「黒子っち……!」
「どうぞ。って、あ」
「あーっ!」

隣に座る黄瀬にバニラシェイクを渡そうとした黒子よりも速く、黄瀬とは反対側に座っていた青峰がそれを奪って全て飲み干したのだ。

「テツ、ごちそーさん」
「はあ……」
「青峰っち………絶対わざとっスよね」
「あ?何の話だ?俺は飲みたかったから飲んだだけだぞ」
「顔が!わざとだって言ってるんスよ!」
「そんなに飲みたいなら買えばいいのだよ」
「そうだね。涼太、テツヤの分もついでに買ってきて」
「そういうことじゃなくて……」

頭を抱えて呻く黄瀬に、全員が顔を見合わせて苦笑した。




***


黄瀬くんが不憫!
でもそれは愛故だから!
仲良しなキセキ大好きです。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ