Syusai-N-


□そばにいて
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俺達はいつも、仕事場や自宅で
漫画をかいているわけではない。
ファミレスや図書館など、使える場所は有り難く
有効利用させてもらっている。
特にファミレスなんかは、時間を無駄に出来ない俺達にとっては
とても便利な場所だった。

料理なんていちいちしていたら、
いくらカップ麺を作る3分でも
積み重なって大きなロスとなる。
食費がかかるのは少々痛いが、今何よりも大事なのは
お金ではなく時間だった。
人目さえ我慢すれば、
一日中でも居座りたい場所だ。

最高の誘いもあり、そのファミレスで今現在漫画をかいているわけだが、
問題は食費でも人目でもなかった。

「サイコー……?」
「ん? 何だよ」
「いやその、何で向かいじゃなくて
隣に座ってんの?」

普通二人で来たら向かい合わせに座るものだろう。
だが最高は何の躊躇もなく、
秋人の隣に腰掛けた。
そして平然とオーダーをし、
漫画を描き始めたのだ。

(嬉しいけど、いつもは向かいに座るし……
何かあったのか?)

怪訝に思うが、漫画を描く最高を眺めているうちに、
そんなことはどうでもよくなってきてしまった。
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