41章〜

□準備
1ページ/3ページ



ディン「…今思えば」


ディン「シャウラ、赤い体なのに赤色のバンダナつけるんだね?」


シャウラ「ん?ああ、そうなるな」


ディン「なんか変」


シャウラ「そうか?」


ディン「まぁ、だからどうってことでもないんだけど…」


イミル「ねぇ、ディン」


ディン「ん?」


イミル「一応確認しておきたいんだけどさ、シキたちが言ってた探検隊って、どんな探検隊なの?」


ディン「…イミルは知らないの?」


イミル「知らない」


ディン「…」


イミル「あれ、もしかして、普通なら知ってるようなことなの?」


ディン「まあね」


イミル「あっ…」


ディン「…イミル、少し気になってたんだけど」


ディン「結構なこと知らないよね?」


イミル「いや…えっと…」


イミル「なんていうか…その…一身上の都合っていうのかな」


イミル「今までそういうことを知る機会があまりなくて…」


ディン「…?」


イミル「…できればあまり問いたださないでほしい」


ディン「うーん…気になるけど…まあいいか。どっちにしろシャウラにも説明するし」


イミル(……)


ディン「『シャイン』と『ウォリアス』。二組ともグレイズ並に有名なチームだって言ったよね?」


ディン「有名になった理由は…それ相応の功績を残したから、とだけ言っておくよ。説明も長くなるし」


ディン「で、チームの詳細だけど…」


ディン「一応先に断っておくけど、僕は実際に会ったことはないから、聞いた情報が主だよ」


ディン「…てことで、まずは『シャイン』」


ディン「構成員は、エーフィ、ラグラージ、カイリュー、リーフィア。起承転結がはっきりしていて、機転がよくきく視野の広いチーム」


ディン「リーダーとパートナーはエーフィとラグラージなんだけど、指揮をとっているのはリーフィアだって聞くよ」


シャウラ「リーダーが統率しているわけじゃないんだな?」


ディン「たまにそういうチームはいるね。でも、リーフィアの指揮力は探検隊随一だって評判だよ」


イミル「へぇ…」


ディン「で、次に『ウォリアス』」


ディン「構成員は、ルカリオ、バシャーモ、キノガッサ、サーナイト。冷静沈着で、依頼の遂行力がとても高いチーム」


ディン「特筆すべきなのはそのチームワークで、その連携で勝るチームはいないとも言われてるよ」


イミル「なるほど…評判の時点でこれだと、二組とも本当にすごいチームなんだね」


ディン「うん。だから、普通なら二組同時に会うってことだけでも大抵のポケモンにとっては垂涎の機会だし、本来ならものすごくラッキーなんだよ」


ディン「目的地が燎龍淵ってことだけを除けばね…」


イミル「そうそう、その燎龍淵ってのもよくわからないんだけど…」


ディン「わかった。燎龍淵についても、できる限りの説明はしておこうか」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ