41章〜

□燎龍淵
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〜燎龍淵〜


アメジスト「…と、ダンジョンに入ったのはいいものの」


リック「幸先が悪いな」


シキ「いたたたた…なんて地盤の緩い場所なの…」


シャウラ「崩落することってあるのか…」


燎龍淵に突入するやいなや

とんでもないことが起きた


サファイア「燎龍淵の地盤は簡単に崩れたりするものじゃないよ」


グレン「崩れ具合から見て、何かの罠だな」


ジル「僕ら全員が落ちるには丁度いい崩れ方したね」


ディン「僕達を狙ったものかな」


おそらくダンジョンにはいってから数歩にも満たないうちに

足下が崩れ一段階下へ落下してしまったのだ

さらに…


パール「そんなことより、目の前の光景がもっとやばいことになってるんだけど」


ミドリ「悍ましい殺気」


イミル「ね、ねぇ、あなぬけのたまとかないの?一回出直そうよ」


落下先には

すごい数のドラゴンポケモンが

待ち構えていた


落下するなり、

視線はこちらに固定される


ヒスイ「燎龍淵は不思議な玉が使えない」


イミル「ええっ!そんなぁ!」


リョク「まあまあ、落ち着いてどうするか考えよう」


イミル「そんな悠長なこと言ってられないよ!」


背後は壁


相手がジリジリ距離を詰める


リック「…リョク、どうだ?」


リョク「…暴走で見境が無くなったのかと思ったけど、敵味方の区別ぐらいはあるみたいだね」


リョク「僕達は敵みたいだけど」


リック「よし、分かった」


リック「グレン、ミドリ」


グレン「了解」


ミドリ「いつでも大丈夫」


シキ「え、何?」


ーーーー


リック「流石にこの状況はよくないからな。この場を切り抜けよう」


イミル「えっ!応戦するの?!」


リック「いいや、文字通り切り抜ける」


リックがそう言うと、リック、グレン、ミドリがそれぞれ手に何かを纏い始めた

次第にそれが剣状に変形し、形成が完了する頃には四匹の陣形は完成していた


リック「これから俺たちで道を作る」


リック「お前らは、後ろをしっかりついてきてくれ」


イミル「え?えっと、それはどういう…?」


リック「合図は、リックが敵を打ち上げた瞬間だ」


シャウラ(イミル、背中に乗ってくれ)


イミル(う、うん)


リック「…そろそろ相手が襲いかかってくる。いいな?」


全員が頷く


リック「よし…いくぞ!」
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