41章〜
□深行
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深部へと脚を進める
しかし、冒頭のあれからというもの
何を起きず
ただひたすら
静か
アメジスト「……怖いぐらい何も起こらなくなった…」
リョク「モンスターハウスを抜けてからは、ここのポケモンにすら会わなくなったね」
ジル「もしかして、ほとんどのポケモンがあそこに集まってたのかな？」
ミドリ「あそこで仕留められる筈だったのかもね」
イミル「ひええ」
パール「狙われるようなことした覚えないけどなぁ」
リック「…一応気配は探っているが、誰かが追ってくる様子もない」
アメジスト「なんだろうね、もやもやする」
サファイア「仮に罠だとしても、入り口のあれは抜けられたから…」
サファイア「そういう事だと、もう警戒する必要はないのかな」
グレン「んー…」
リック「なんとも歯がゆいが…」
リック「長考する必要は無くなったかもな」
サファイア「罠っていうのも、あくまで予想だしね」
アメジスト「…？あれ、なんだろうあれ」
サファイア「何？」
アメジスト「ほら、こっち」
念入りにダンジョンを調べる中
アメジストが妙なモノを見つけた
それは、あまりにも不自然な
大きな穴だった
リック「穴…？」
ジル「初めの崩落とはまた別の形だね」
リョク「この話の後だと、ものすごくいやーな臭いがするけど…」
イミル「何も臭わないよ？」
シャウラ「イミル」
サファイア「うーん…これは…流石に無視した方がいいんじゃないかな…？」
イミル「そんなぁ」
シャウラ「お前のことじゃない」
サファイア「…どうしよう？」
ヒスイ「…深さかは調べられるか？」
ミドリ「少し照らして見ましょうか」
ヒスイ「ああ、頼む」
ミドリがフラッシュを発動し
穴の中を照らしてみると…
グレン「…照らしてやっと地面が見えるぐらいだな」
グレン「かなり深いぞこれ」
ミドリ「先に道が続いてるみたいよ。光が集まらない」
アメジスト「前はこんなに目立つモノなかったよね？」
サファイア「うん、なかった」
アメジスト「…シキ、この穴から何か感じる？」
シキ「…いいえ、何も感じないわ」
アメジスト「それじゃあ、この穴を無視した向こうの道には？」
シキ「…何も」
アメジスト「リックも、波動で何か感じない？」
リック「ああ、どっちにも何も感じないな」
アメジスト「んーダメか、どうしよう」
アメジスト「秘密の抜け穴とかだったら行った方がいいんだろうけど…罠って可能性もあるし…」
パール「飛べるポケモンにチラッと確認させたらいいんじゃない。下が危なくてもすぐに戻ってこれるでしょ？」
…………
パール「…えっ、なんでみんな私の方見てるの」
パール「あっ」
飛べるポケモンはパールだけだ
パール「余計なこと言ったぁ…」
アメジスト「…行ってくれるの？」
パール「うぅ…言い出しっぺだし仕方ない…」
パール「でも、そうだなぁ…一匹護衛が欲しい。私がちゃんと運ぶから」
アメジスト「ありがとう！パール」
アメジスト「それじゃあ、誰にする？」
パール「えーっと…」