41章〜
□みちばた
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〜ルータ〜
シャウラ「というわけで、きてみたが…」
改めて見ると、
本当に賑やかな場所だ
今となってわかることだが
あちこちに援護隊と思われるポケモンがいる
店員と思われるポケモンとやりとりをしていたり
中には雑談をしていたりするようだ
シャウラ「…結構いろいろあるな」
ディン「援護隊用に特化した町だからね。活動に便利なものがいっぱいあるよ」
シャウラ「例えば?」
ディン「以前に説明したから、細かいことは省くけど」
ディン「主に、小売店や銀行、貸し倉庫や休憩所だよ」
シャウラ「そういや一度聞いてるな」
ディン「利用は初めてだからね。僕を頼ってよ」
シャウラ「ああ、ありがとう」
イミル「どの施設によるの?」
シャウラ「小売店かな。どんな道具があるのか見たい」
ディン「ん。小売店はあっちだね」
ディン「あの二匹のカクレオンが構えてるお店」
シャウラ「あれか」
ディンの指した先には
色違いのカクレオンと原色のカクレオンが、複数のポケモンとやりとりをする光景が広がっていた
見る限り、一帯で特に賑やかなエリアであり、近くにいるポケモンも多い
ディン「商品は近くに行けば見られるし、近づこう」
シャウラ「おう」
………
カクレオン「いらっしゃ〜い!!おやぁ?あなた見ない顔ですね?もしかして、私たちのお店ははじめてですか?」
シャウラ「ああ、ありがとう。詳しいやつが側にいる」
カクレオン「あら!そうですか〜。もし何か聞きたいことがあれば、遠慮なく聞いてくださいね〜」
シャウラ「…勢いがいいな」
ディン「口が資本の商売だからね。そりゃあ」
シャウラ「はは、そっか」
ディン「どう?何か気になる道具とかある?」
シャウラ「えーっと…」
店の商品が見えるところまで移動した
配列されているものは、タネや木の実、不思議な玉など、今までに使ったことのあるようなものが主であった
ただ、その中でまだ、見たことのないものもあった
シャウラ「…バンダナ?」
ディン「ああ、これ?」
布地のような、適当な大きさのもの
綺麗な正方形じゃないのは、何処かに巻きつけるためだろうか
ディン「これは装備品の一つ。…そういえば、シャウラはまだこういうのは見たことないんだね」
シャウラ「ああ」
ディン「じゃあ説明するね。これは、僕たちの身につける道具。装備をすれば何かしらの恩恵を受けるんだけど…例えばこれ」
ディン「今シャウラが見てたこのバンダナはパワーバンダナって言って、身につけるといつも以上の力が出せるようになったりするんだ」
ディン「単刀直入にいうと、攻撃力があがるってこと」
シャウラ「へぇ!すごい効果があるんだな」
ディン「すごい?…ああ、そっか」
ディン「こういうモノで何かの効果を受けたことないと、そう思うかもしれないね」
シャウラ「どういうことだ?」
ディン「実はもっとすごいのがあるんだよ。例えば…」
ディン「敵の攻撃を受け流せるようになるスカーフとか、一定の距離内にいるポケモンや、落ちている道具の場所がはっきりわかるようになるメガネとか」
シャウラ「! そんな超能力みたいな…」
ディン「エスパーやゴーストがいる世界で何を言ってるの」
シャウラ「ああ、そっか」
ディン「せっかくだし、次の依頼用に、それぞれ一つづつ装備品を買おっか」