41章〜

□燎龍淵
2ページ/3ページ



リョク「っ!!」


瞬間、リョクを見失う

気がつくと正面のいたポケモンの懐に潜り込んでいた

リョクの拳は相手の腹部を捉えている

マッハパンチだ


間髪入れずインファイトを繋げ

群れの先頭をぐいぐい押し込んでいく


リック、グレン、ミドリの三匹が目を合わせ、少し姿勢を低く構え

リョクが、それを確認すると


リョク「スカイ…アッパー!」


思いきり踏み込み、相手の隙をしっかり打ち上げた


宙に浮いたポケモンに騒然とする場へ三匹が走り込み、容赦無い速攻を繰り出す


イミル「すごい…」


ヒスイ「走れ!続くぞ!」


ッ!


よく見ると、三匹の後ろには僅かな隙間ができている


文字通り、道を切り開いているのだ


ヒスイの声で、ようやくそのことに気づく


リョク「最後尾は僕が走る!早く追って!」


呆気に取られていたポケモン達も事態を理解し

こじ開けられた隙間が次第に埋まりそうになる


間に合わなければ意味がない

急いで、後を追う





間を縫うように走る中

こちらに迫るポケモンに紛れ、倒れているポケモンが見える

それらのポケモンを見る度に

三匹の剣撃の威力を思い知る





リック「皆!先に細い道がある!あそこに入るぞ!」


退路の出口が見えてきた

勢いを緩めず、全員が駆け込む


リック「よし…全員揃ったな!リョク!」


リョク「了解!」


最後尾を走っていたリョクが相槌をうつと、細い道の入り口の側壁を砕き

道を塞いでしまった
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ