41章〜

□深行
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パール「正直、一緒に来てくれれば誰でもいいんだけど…」


パール「うーん…」


パール「…そうだ、グレン」


グレン「ん?」


パール「木の枝持ってたよね?」


グレン「ああ、あるぞ」


パール「一個ちょうだい」


グレン「はい」


パール「ありがと。…ほっ」


パールは木の枝を受け取ると

そのまま軽く上へ投げた

無造作に投げられた木の枝は適当に向きを変え

地面へ落下し静止した


パール「…じゃあ、リョクで」


リョク「僕?」


パール「うん、ついてきて」


リョク「いいよ、わかった」


ヒスイ「今適当に決めたのか?」


パール「そうだよ」


パール「確認するだけだし、そんなに考えなくても大丈夫でしょ?…大丈夫だよね?」


パール「まあいいや。決めたしちゃちゃっと見に行くよ」


パール「リョク、ここにつかまって」


リョク「わかった。グレン、松明もらっていい?」


アメジスト「パール、気をつけてね。振り落としちゃダメだよ?」


パール「そんなことしないよ!」


パール「よし…それじゃあ行くよ。いい?」


リョク「おっけー」


パール「んしょっと…おりるよー」


パールがそう言うと、少しずつ高度を下げていった


…………


リック「…それにしても」


リック「今回は妙な事が続くな」


アメジスト「騒動の後に数回来てるけど…こんな事は初めてだよ」


リック「入り口の崩落、落下点にモンスターハウス、過度な疎密、これ…」


リック「外力が加わってるのは確実だな」


アメジスト「それも、不思議玉が使えないここでね」


サファイア「かなり明確な悪意が見える」


リック「排除した手前、やっぱり罠は疑っておいた方がいいな」


リック「でも、誰かが様子を見てる感じでもないし…掴めない事が多い…」


シャウラ「…?」


みんなが議論をしているその途中

暗闇の向こう側で何かが光っているのを見つけた


シャウラ「…何だあれ?」


リック「ん?どうした?」


シャウラ「向こうに…何かが…」


リック「…! 光っているか…?」


アメジスト「光?まさか。 まだ外につながるような場所じゃないよ」


シキ「…どうも外の明かりには見えないけど…?」


ディン「…! あの光こっちに向かって来てるよ?!」


ヒスイ「まずい!!伏せろ!!」


「「っ!!!!」」
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