41章〜

□神経衰弱
3ページ/3ページ



おおよそ、円卓を囲んでいるような状態だ


二、三匹で成る組が

計五つ


干渉を避けるめ外に向けた身体を

内側へ戻す


各々情報を共有し

漸く、全員の正体が判明した


アメジスト(イーブイ)「しかし…大変なことになっちゃったね」


イミル(私は問題なし)


ジル(イーブイ)「これ戻るのかなぁ…」


ヒスイ(イーブイ)「それは後回しだ。とにかく脱出しないと…」


シキ「…ここのポケモンに見つからないようにしないとね…」


シャウラ「戦闘は確実に避けたいな」


ヒスイ「行動方針を決めよう。もう散ってる理由はないよな?」


ヒスイ「小さい声で話したいから、集まって…」


リック「待った」


ヒスイ「何だ?」


リック「…全く見分けがつかない」


ヒスイ「は?」


ディン「君たちみんな同じ声に聞こえるよ」


グレン「容姿はともかく…ここまで声も似るもんなのか…」


ヒスイ「…ああ、俺たちに言ってるのか」


アメジスト「見分けられないことはでしょう?少なくとも、私とヒスイは…」


サファイア「ううん、位置でしか判断できないよ」


アメジスト「ウソぉ」


サファイア「ほんと」


リック「とにかく、見分けられないのはまずい」


リック「余計な行動をしないためにも、見分ける方法を考えさせてくれ」


ヒスイ「…そうだな。確かに、勘違いされるとまずいことがあるかもしれない」


ヒスイ「でも、もうあまり時間をかけたくないな。…簡単に見分けがつく方法はないか…」


サファイア「んー…」


ディン「…!」


ディン「ねぇ、これは?」


グレン「バンダナ…?」


ミドリ「…そうか、装備品ね。」


ディン「そう。最低5種類あれば見た目でどうにかなるよ」


ヒスイ「それだ。そうしよう」


リック「俺たちのバッグからも出そう。何が必要だ?」


シャウラ「俺はレッドバンダナを持ってる」


イミル「私はあしらいスカーフをもってるよ」


リック「バンダナとスカーフか。となると…」


リック「他にはリボンとメガネとレンズがあるな」


ヒスイ「わかった。俺たちでうまく分けよう」


……………


……………………


ヒスイ「…よし、こうなったぞ」


シキ…無し

ジル…ピントレンズ

シャウラ…レッドバンダナ

イミル…あしらいスカーフ

ヒスイ…みとおしメガネ

アメジスト…ピンクリボン


リック「シキは本当になにもいらないのか?」


リック「形は似るが、種類の違う装備品ならあるぞ」


シキ「いいえ、大丈夫。ありがとう」


リック「ん、わかった」


ヒスイ「よし、これで問題はなくなったな?」


リック「ああ、もう大丈夫だ」


ヒスイ「よし、動こう」
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ