41章〜

□増設
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ミドリを繋いでいたバンダナが
千切れている

もしかして、目の前のポケモンに…!


「嫌っ…! 離して…っ!!」


「………ッ!」


「ぁっ……! うぁっ……!」


「苦…し……」


どうする…

どうする…?!

これ以上は…!!!


「………!!!」


「うわぁぁあああ!!!」


「リック!!」


「やめろ!!お前っ」


「注意を引いてくれ!!」


「何匹かで襲いかかれば…ミドリを離させることぐらい…!」


「ただ、全員は無茶だ!手打ちのないやつは逃げてくれ…っ?!」


「危ない!!!」


「っ?!」


暗闇が把握の邪魔をする

リックの声がする場所で

大きな衝撃音が生じた

それに伴い生じる空気の動きは

自分たちを煽る




注意がこちらに向いた証拠だ




「あぁ…! 助かった!」


「お前が引っ張ってくれなかったら…!」


「…種族は確認できないけど、相手は重心の高いポケモンだ」


「体勢を崩せば、何とか…」


「…! わかった!」


「さぁ、くるよ!」


「っ!!」


こちらの吐息の数はおそらく4つ

だとすれば指示通り逃げだせたのは7匹


…致命的な失敗だった

二匹目に被害が出なかったのは奇跡だ


この幸運がどれだけ続くか…!
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