41章〜
□照合
2ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
リョク「…予知夢…だって？」
バレット「はい。私は、漠然とした"予知夢"を、時々見させられるのです」
バレット「今日のことも、"退化した皆様がレシラムに襲われる"とだけ、事前に把握しておりました」
バレット「場所や状況は知れませんでしたので、手当たり次第に探索して…」
ヒスイ「待った待った」
バレット「…はい」
ヒスイ「俄に信じがたい。ゾロアークが予知夢だって？そんなことは聞いたことも…」
バレット「…信じられませんか？」
ヒスイ「あ…すまん。続けてくれ」
バレット「承知しました。」
バレット「…皆様を探り当てるために手当たり次第に探索していたところ、レシラムの咆哮に間も無くあなた方の姿が見えましたので、誘導した。というのが、先ほどの流れになります」
リョク「…わかった」
シキ「…予知夢を見たから助けた。…って解釈でいいんだよね？」
バレット「はい。その通りです」
シキ「…。質問は…しても大丈夫？」
バレット「構いません」
シキ「その、"予知夢を見させられる"…っていうのはどついうこと？消極的な言い方だよね？」
バレット「私の自由で見られるものではないからです」
バレット「何の予兆もなく、就寝時に稀に発生します」
シキ「…生まれつき？」
バレット「授かった力です。恐らく扱いきれていません」
シキ「あぁ…授かったもの。だとしたらまぁ…理解はできなくはないな。答えてくれてありがとう」
パール(…ムンナにでも師事したのかな？)
ヒスイ(わからん)
バレット「質問を埋めた方が良さそうですね。他に聞きたいことはありますか？」
リョク「うん…。とりあえず、君たちが僕等のことを知った流れについてはわかった。」
リョク「それで…冒頭に"話したいことがある"って言ってたよね？ それについて聞ける？」
バレット「わかりました」
バレット「…その前にまず。今まで前提のように申し上げていましたが」
バレット「皆様は、"燎龍淵に来て退化した"ということでお間違えないですよね？」
リック「その通りだ。」
リック「燎龍淵をしばらく進んだところで妙な光に包まれ、気がついたら退化していた」
バレット「わかりました。」
バレット「であれば、皆様の退化を解消する方法に心当たりがあります」
「！！！！」
ジル「えっ、それは本当？！」
グレン「これを戻せるのか？」
バレット「恐らくですが。」
バレット「これも、落ち着いて聞いてくださいね」
バレット「凡そ間違い無いと思いますが」
バレット「皆様のその退化は…」
バレット「"幻影"が、原因です」