短編小説

□きもだめし
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【それがこの森…?どういうことだ?】


【『明かり持たずにこの森に入ると行方不明になる。』…そんな噂は聞いたことない?】


【あ、それを調べにきたんだ。】


【同士からの警告なのに…】


【え?】


【契約条件その一.光を持ち込まずに入ること。】


【…??】


【それに君、一人だったよね?】


【あぁ。】


【契約条件その二.少人数で来ること。】


【さっきから何を…】


【そしてだいぶ奥まで進んだよね?】


【…あぁ。】


【契約条件その三.奥へ進むこと。】


【…まさか…。】


【最後に、君はこの森で寝たね?】


【………。】


【契約条件その四.この森を受け入れること。】


【その条件にあてはまると…どうなるんだ?】


【一つ目を守るものには道を与える。二つ目を守るものには道を開ける。三つ目を守るものには体を与える。四つ目を守るものには…】


【四つ目は…?】


【この森へ歓迎する。】


【…って事は…】


【もう人間に戻れないよ♪】


【……夢…】


【え?】


【夢……だよ…な…?】


【信じらんないなら自分で調べな。じきにお前の友達がお前を探しに来るだろうよ。】


【………】


【ま、事実を呑めたら僕らの所へおいで。君を受け入れるよ♪じゃあね〜】


こういってポケモン達は去っていった。


それと同時に向こう側から声が聞こえてきた。


「…たく、迷ったんじゃねぇだろうな?あいつ。」


「きっと噂が本当だったんだよ…」


「かもな…だとしたら僕らあいつにたいしてすごいひどい事したことになるよ…」


「う…」


【あ…あいつらだ!お〜い!俺はここにいるぞ〜!】


「あれ?リオルだ!!」


「珍しいなぁ〜始めてみるよ!」


「今は関係ないだろ?」


「でも〜…」


【おい!俺はここだって!】


「あれ?リオルの方から近づいてくるよ?」


「いいこだね〜よしよし…」


【おい…やめろ…撫でるな…!】


「おい…そんなことせずにあいつを探さないと…」


「ちぇ、わかったよ。」


「じゃあね〜リオル〜」


【おい!俺はここに…いる…………訳ないよな………】


急に気力が無くなってきた。


友達にも人って認めてもらえなかったからかな…


なんだか拒むのが疲れてきたな…












……もぅいっか…















ポケモンのままで………
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