1章〜
□朝
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朝だ。
シャウラ「…朝」
とにかく周りを見渡す。
腕は…腕じゃない
…手もない。
シャウラ「前…足……」
高い鼻。
尻尾。
シャウラ「…戻ってない…!」
感情が 張り裂けた
シャウラ「ぅ…わああああああ!!!」
ディン「ん〜…シャウラぁ…?どうしたのぉ〜…」
寝ていたディンが起きてしまったようだ。
シャウラ「いっ…!俺!人が!ポケモン!!で…!!」
あわてすぎて、全く要領を得ていない。
ディン「ん〜?…落ち着きなよぉ…」
ディンは目を擦っている
シキ「どうしたの?」
ジル「何かあった?」
既に起きていたシキとジルが慌てて部屋を覗く
シャウラ「 ! !!!」
もう何を言っているのか分からない。
シキ「えっと…何が伝えたいの?」
シャウラ「…はっ!あ…いや…」
取り乱しすぎて、伝わっていないことにようやく気づいた。
頭の中の整理をなんとかして、今一番伝えたいことを引っ張りだした。
シャウラ「あの…俺!実は、人間なんだ!!」
シキ「知ってる」
ジル「知ってる」
ディン「知ってた」
シャウラ「ええっ?!」
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