41章〜
□守疑問
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〜テテュシア〜
シキ「さて、着いたけど…」
ジル「どうやってアグアさんを探そうか？」
シキ「そうねぇ… 村のポケモンに話を聞いて情報を集めようと思ってたんだけど…」
誰も外にいない
こういう村なんだろうか
シキ「…家を訪ねて回るしかないわね」
ジル「それじゃあ、あの石像の近くの家から当たってみようか」
コン コン コン
シキ「すいませーん」
「はぁーい、ちょっと待ってくださーい」
………
「お待たせしました、なんでしょうか？」
シキ「急にごめんね、私たちポケモン探しをしてるんだけど」
ジル「アグアっていうポケモンのこと知ってる？」
「！ …えっと、」
アグア「それは私ですね」
ジル(うわっ、すっげえまぐれ)
アグア「あの…あなた達は？」
シキ「ああ、あの私たち、援護隊のグレイズっていうんだけど…」
アグア「グレイズさん。……グレイズ？」
アグア「…グレイズさん？！ええ？！ちょっと…え？！あのグレイズさん？！」
ジル(…律儀に自己紹介なんてしちゃダメだよ…)
シキ(しまった。くせでつい…)
アグア「な、えっと、あの、わ、私なんかに、なな、何の、用事ですか」
シキ「そう強張らないで、ちょっと聞きたいことがあるだけなの」
ジル「アグアは、シャディルっていう援護隊は覚えてる？」
アグア「！！ …え、ええ。覚えてます」
アグア「しかし…なぜグレイズさんがそれを？」
シキ「あぁ、えっとね、彼らは私たちの弟子なの。それでね…」
アグア「！！！ ちょちょ、ちょと待ってください！！」
シキ「？」
アグア「い…今、弟子って…？」
シキ「ええ、そう言ったわ」
アグア「っ！！！！！！！！！！」
途端に、アグアは顔から火を吹き
真っ赤なのか真っ青なのかわからないまま、固まってしまった
ジル「…とにかく、なにか思い当たる節があるみたいだね」
アグア「……… …………」
シキ「…動かないわ」
ジル「だめだこりゃ」