御伽の国のアリス

□私は…
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ジリリリリリ…


チン!


目覚まし時計の針は
午前6時を指していた。


「はぁ…今日も学校か…」



私は、愛里子

御伽 愛里子 (オトギ アリス)


両親は私を捨て何処かに消え、毎月私の口座にお金だけ振込んでくる

迷惑な話だ

そんな物が欲しいわけじゃない


私はただ…


愛里子はそこまで考えて
その先を考えるのをやめた。


愛里子は

はぁー…


と、大きな溜め息をつきながら着替えた。


鏡に映る愛里子の身体は、見るも無残なアザだらけだった…


愛里子は学校で

とても酷いイジメに合っていたのだ…

先生が気付かないように

生徒達は愛里子に寄って集って暴行を続けていた

時には刃物や、性的暴行も受け

愛里子は身体も心も

既にズタボロだ…


それでも学校に行く愛里子…

それには、彼女にとって
とても大きな理由があったのだ。
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