御伽の国のアリス

□ここは…
1ページ/3ページ



・・・

・・・・・

・・・・・・・・


まぶしい・・


風・・?

気持ちいいな・・・


「なら、ずっとここにいなよ!!」

!!!??


「誰?!」


愛里子は慌てて飛び起きた。



「やあ!おかえり、アリス」



愛里子は唖然としていた。


「・・・?何、どうしたの?」


愛里子は言葉を返せずにいた。



散らかる思考回路を整理していたからだ。


まず1つ
ここはどこなのか

2つ
目の前の奴はなんなのか

3つ
そもそも、なぜここにいるのか

愛里子はこの3つの事で頭がいっぱいだった。


「あなた…誰…?」

愛里子の口からは自分でもビックリするくらい
ストレートな言葉が出ていた。


男の子か女の子か区別出来ないような可愛らしい
目の前の子(?)は

くりくりした丸い目をぱちクリさせていた。

「何を言ってるんだい?僕はチェシャ猫だよ…?」

"僕"と言うあたりから男の子だろうか…

チェシャ猫…ネコ…ねこ?!

見た目は普通の子供なのに。

愛里子はより一層混乱した。

「あなた、猫なの・・?」

すると、チェシャ猫は首を傾げたまま

「・・?猫じゃないよ、僕はチェシャ猫だよ?」


「だから、猫なんじゃないっ!」

愛里子は、苛立ち声を荒げた。


チェシャ猫は、後ずさりし
俯いてしまった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ