クロノコイ
□第1章
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私は
黒執事が大好きだった。
もちろんそれは今も変わらない。
でも、読んでいるうちに気づいてしまった
現実は残酷だ。
カレは漫画の中でしか会えない
温もりも優しさもない
紙切れの向こう側で生きてる
そして、大好きなあの人は私ではなく
カレの主のモノ。
とても、私なんかが手を伸ばしても
届くような存在ではない。
どんなに思っても
けっして届くことのない思い。
だったんだ。
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