御伽の国のアリス

□マッド・ハッター・・・
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しばらく悩む愛里子。



「アリスー?まだー?」

したから叫ぶチェシャ猫



しかたがないので制服に袖を通し
下におりる。

間抜けなかおして食パンをもぐもぐしながこちらを見るチェシャ猫。

「・・・・なに?」


すると

ハッ!


とした顔して

「そんな服じゃダメだ!!」


と、いきなり大声をだした。





当然
訳のわからない愛里子。




チェシャ猫は咄嗟に愛里子の腕を掴むと玄関へ向かった。


「痛っ!・・・ちょっと!どこ行くの!」


振り払おうとする愛里子。


「仕立て屋だよ。」


さらっと答えるチェシャ猫。


「え・・・?なんで?・・・ご飯は?」


ピタッと止まるチェシャ猫。





やっと止まった・・・。


「ゴメン、アリス・・・」


「大丈夫だよ」

・・・痛かったけど。




朝食はすっかり冷めていたけど
とてもおいしかった。


(チェシャ猫って料理上手なんだな・・・)

見た目大人っぽいのに、やる事は子供みたい。





ふふっ。

と笑う愛里子に

チェシャ猫は少しムッとした。



「さて、仕立て屋にいこうか」

「いいけど、なんで?」


ずっと疑問に思っていた愛里子。


「アリス、洋服ないじゃん?」


確かに。

「アリスの洋服を作るんだよ」



私の洋服って何だろ?



期待を胸に2人は家を出た。
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