響想録
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「なぁ左之、霖ちゃんここにいると思うか?」
「居そうな感じはするがよ、悪戯好きなアイツだぞ?」
「ま、探してみっか!」
新八がドアを開けた瞬間に、ドアと壁に挟っていた黒板消しが新八の頭に落ちてきた
「痛ってぇ!!」
「霖、居るのか?」
俺は呼び掛けてみたが霖の返事は返ってこななかった
そのあとも、新八と俺は霖の作った罠に次々と嵌まりまくった結果
「新八、ここに霖は居そうにねぇ・・・・・・・・・・。」
「俺も思った・・・・・・。」
『為せばなる成さねばならぬ何事も。
新八っつぁん、左之先生面白かったよ』
諦めて帰ろうとしていた二人に霖は声を掛けた
二人は驚いた顔と疲れ果てた顔をしていた
『そんじゃあ、またねっと』
霖は、ベランダから地面に飛び降りまた逃げた
「おいおい、普通ベランダから飛び降りるかよ・・・・・・。」
「霖ちゃんらしいじゃねーか」
「それもそうか」
「それに、霖捕まえねぇーと土方さん怖ぇーしな」
俺達二人は般若顔の土方を思いだし身震いした後、また霖を探し始めた