響想録

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校内持久走で、追いかけてくるハンターは一人覗いてだし
鬼っていうのは、土方先生のことだからね
うん、マジで逃○中だわキタコレキタ━(゚∀゚)━!
って場合じゃないし!!




想録12 -前編-
















「霖ちゃん!待って!!!」
『待たなーーい!!!!』


逃げる逃げる
とにかく逃げる



とにかく逃げているのである
千鶴と剣道部&顧問が霖を追い掛ける
何故そうなったのかは1時間前に遡る































- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


「テスト終わったね」

「俺、自信ねぇ・・・・・・。」

『平助は馬鹿だからしょうがないよ』

「馬鹿だからってなんだよ!!?」

『え、本当の事じゃないの?』





それぞれのテストが終わり、霖は平助・千鶴と共に教室を出た




ここまではいい
だが・・・・・・、





平助と千鶴は、部活があるために別れ、あたしは一人で帰ろうとした

突然、ある大きな物音が聞こえ、振り返ると千鶴、総司、平助がこちらに向かって走ってきた





「霖ちゃん!正式に剣道部入って!!」





千鶴が発した言葉を耳にしたあたしは、千鶴達と一緒に走ってくる総司を見た
彼は、あたしを見るなりニヤッとした表情で不気味に笑った





『待って、あたし剣道なんてできるけど、出来ないし。
しかも仮部員だし』






とてつもなくイヤな予感がしたあたしは、咄嗟に逃げだした。
学校を走り回る中で、
剣道部員の一や、土方先生、新八っつぁん、原田先生・・・・・その他もろもろ、あたしを追い掛けてきた








『っざけっんな〜〜〜〜!!!!!!!』

「霖!!待ちやがれッッ!!」

『誰が待つかよ!土方先生の鬼!!!!!』

「あぁ?!」

『ヤベ、鬼が怒った、逃げよ』

「待てッッ!!」







逃げる逃げるどんどん逃げる


追い掛けてくるハンター





『って、逃走中かッ』







一人でツッコミながら、学校内を走り回る。
度々丞と会い廊下を走るなと何度言われた事か
今さっきので約13回目ぐらい言われたよ

歩いてたら捕まると言い訳しながら、また校内持久走が始まった






『・・・・・目には目を、歯には歯を、鬼には鬼への鉄槌をっと』







霖は視聴覚室に身を寄せ、ハンターがくる前に視聴覚室のあちこちに罠を仕掛けてみた
ついでに、誰かが引っ掛かった時のために倉庫にあったカメラを見えないところに隠しセットした







『最初は誰だろう。引っ掛かんの(笑)
新八っつぁんだったら、今度校内放送で流してやろ』








そんな悪知恵を考えながら様子を見ていた。




で、思い浮かべた人物が来るまで後5秒
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