影、そんなに薄いですか。

□P.1
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おもわず三度見
ただただ呆然
本の整理をしていると
棚に光輝く黄金の本


それが、ジャンルに分けられた棚に1冊ずつあり
手元には大量の黄金の本



『燃やしてしまえ、こんなもの』



大体、誰の仕業かは分かっている
それに、これは自費出版らしく大幅に売れ残ったから無断で置いたのだろう
とんだありがた迷惑だ


それにこの題名・・・・・・・・・・。





風間 千景式“我が妻”のつくりかた&ツンデレの対応の仕方





売れるはずがない、これを買う人は絶対変わり者だ
てか、ツンデレてあの人の中で自分を苛めてる想定だろ



『無駄に使われた本が可哀想だ』



本の中身を修復してやりたいのはやまやまだが、この本なので棄てる道しか残されていない
私はビニールテープでほどけぬようにきつく縛り、
両手に華・・・・・・否、本を乗せながら焼却炉へと向かった






可哀想な本
(お、きよらどうしたんだ?)
(原田先生、見てわかりませんか?)
(可哀想な本達を焼却炉にドボンです)
(・・・・・アイツか。)
(まさにアイツです。)



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