Noir-chai^ne
□Joli air――美しい曲
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この人は、本当に人間なんだろうか。
・・・いや、人間なんだろうとは思う、けど。
白いすべっすべの肌。チョコレート色の、甘い色の少し長めな髪。
高い鼻。切れ長の茶色い瞳。薄い唇。
中性的な、この世のものとは思えないほどの、美貌。
綺麗。すっごくすっごく綺麗。
だから、思わず。
「綺麗な顔」
初対面の第一声に、とっても失礼だとは思ってたけど・・・つぶやかずにはいられなかった。
「君が言うのか・・・」とかなんとか聞こえた気がするけど、
意味分かんないから知らない。
「・・・で、誰」
そうだよ、こいつら誰だよ。
よく見ればこの人以外に五人もいて、
みんな私が知っている一番かっこいい人・・・あっきーとおんなじくらい、かっこいい。
（失礼だけど、最初に見た人はもう次元が違うくらいかっこよかった）
一番ちっちゃい人はくりっくりの大きい瞳で、焦げ茶色のふわふわな髪。
お人形さん・・・てゆうか女の子みたいに可愛い顔。
さっきからおっきい声で、あっきーとこよりんと嬉しそーに話してる人は、
黒髪に金メッシュ。・・・あぁ、不良か。
でもその顔立ちは、不良にはもったいないなぁ。
さっきからずぅーっと無表情で黙ってる人は、驚くくらい真っ黒な髪。短め。剣士みたいに鋭い瞳。
・・・袴、似合いそう。剣道してそう。
明るい茶髪でちょっとたれ目な人は、右目の下に泣きぼくろがあって・・・うわぁ、モテそう。
何故か初対面の私に、にっこり笑いかけてくる。・・・意味不明。
女の人かと思ったくらい、華奢で女顔の人は、銀髪っぽい灰色の髪に薄いグレーの瞳。
にらんでもはたから見れば綺麗なだけの目線で茶髪のモテ男を睨んでる。
（なんであんなにモテ男は怖がってるんだろ）
この人たちが、あれかな。
さっきこよりんが言ってた、の・・・のあ、なんとかって人たちかな。