Noir-chai^ne
□Joli air――美しい曲
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「こんにちはNoir-chai^ne、メンバーの美原風弥です」
さっきの女顔の人が、最初に口を開いた。
美原、風弥・・・ふうや・・・ふう・・・・。
「ふぅちゃん」
「は?」
「ふぅちゃんですね、よろしく」
いちいち名前なんて、覚えてらんないって。
この人が六文字でしょ、で、マネージャーさんも入れて七人。
大体名前は六文字の人が多いから
6×7=42
・・・はい、無理ー。
女顔の人はま、ふぅちゃんで決まり。
女の子クンは吉野来夢・・・よっしーorライライ・・・うん、ここはライライで。
不良さんは上野仁・・・うん、そのままジン、で。
モテ男は楠未真広・・・まっち!
純和風☆な黒髪君は宮崎忍・・・
「しー「だめ。忍は自分の名前誇りだから。お祖父さんにつけてもらった、ってむっちゃ大切にしてるから。」
・・・しょうがない。シノブで許そう。
最後に超絶美男子の水瀬彼方は・・・カナ、だろうな。
「では、んー、どーしよっか。
いーや。なんかてきとーに見ててください」
どう締めれば分からない私は、とりあえず一番無難だろう、と思われることを言って、
いつもの私の指定席・・・グループのメンバーの練習風景が見える、練習ルーム外にあるイスに座る。
こうしていつもの時間が始まった。
Noir-chai^neのメンバーの、不思議そうな・・・いぶかしげな表情に、気付きもしないで。