*Another-Future*
□泣きたくなるほどの
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朝。起きてみればソフィーの隣りに旦那様の姿はありませんでした。珍しいこともあったものだと感心してはみたものの、お昼が過ぎ夕方になってもハウルが帰ってくる気配は一向になくて、流石にソフィーも心配になります。
「ねぇマイケル。ハウル何処に行ったか聞いてない?」
「あ、いえ…すみません」
「全く、あの人はどこに行ったのかしらね!」
はぁっと苛立つ息を吐き出したソフィーでしたが、ふとある異変に気が付きました。
「…ねぇマイケル」
「なんですか?」
「あんた今日花畑行った?」
「いえ…今日はお店もお休みでしたし、一日中ハウルさんから出された課題をやっていました」
「そうよね、あたしも見てたから知ってるわ」
ソフィーは自分の今日一日の行動を一から辿りながらマイケルに適当な相槌を打ちます。けれどどんなに思い出しても、花畑に行った記憶はありませんでした。
「…みつけた、」
簡単すぎる隠れんぼはどうやら終わりのようです。