*Another-Future*

□風邪と訓練と鬼教官と
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朝起きると少し頭痛がした。
熱を測ってみると37.2℃。
風邪というほどの熱ではないので、仕事は休まないことにした。
そうはいってもいつものような郁ではないことは確かで、朝食も半分以上残す始末だった。
そんな郁を見て柴崎は

「馬鹿でも風邪引くのねー」

などと失礼千万な言い様だが、郁が部屋を出るとき

「あんまり無理して倒れるんじゃないわよ。」

と一応は心配していた。

「分かってる」

と、力のない返事をした郁だったが、その日の午後柴崎の予感は見事的中するのである。





『風邪と訓練と鬼教官と』





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