*Another-Future*
□家庭教師
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今までジェイコブとかウ゛ォルトゥーリとか、色々な問題がありすぎてすっかり忘れてたけど、実は今週からテストが始まったりして。
言う間でも無く勉強なんて全くしてない。
する暇が無かったのよ、責められるなんてあんまりよ!
―――なんて、必死に言い訳をしてみたり。
そんなことしたって何も変わりやしないのに、ね。
さあさあさあさあ、こう言う時こそあたしの恋人の出番ですよ!
無駄に長生きしているのって、以外と役に立つのね。
医学の単位を二つも修得している人なんて、滅多にお目にかかれない。
しかもそんな希少価値な人が自分の恋人だなんて、これ以上のラッキーがあると思う?
「そんな風に見られていたなんて…傷つくよ、ベラ」
「きゃっ!エ…エドワードっ!?」
断言したっていい。
今のは絶対寿命縮んだ。
一人てブツブツと呟きながらチャーリーの帰宅前までに2人分の夕食を用意するべく、キッチンに立ってパスタをつついていていきなり後ろから声をかけられてみてよ。
今みたいな反応は全くもって人間らしいと思わない?
「…焦る気持ちは分かるよ、ベラ。でも今の君の考えは僕にとって心外だな」
「なんであたしの考えてることが解るのよ!」
「全部口から出ていたけど?」
―――しまっ…た…
「解るんならなんとかしてよ、エドワード!あたしこのままじゃ大学どころか高校卒業出来るかも危ういのよ!」
完全に夕食の用意を放棄して、エドワードの胸にすがりつく。
そんなあたしをエドワードは一瞥すると、先刻まであたしが握っていたトングに手を伸ばした。