*Another-Future*

□捕まったのは奴だけじゃなかったらしい
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「タイツ魔、ですか…?」

特殊部隊事務室に、郁の間の抜けた声が響いた。
しかし、いつもならば一喝するであろう上司も、今回ばかりは玄田の報告にただただ目を見張るばかりであった。

「す、みませ…え、聞き慣れない単語かと思うんですが、あたしやっぱ馬鹿ですか」

「お前は馬鹿だ。だがしかし今は少なくともここにいる全員理解してないから安心しろ」

堂上の実に微妙すぎるフォローに苦笑しつつ、郁は玄田に向き直った。

「…その、タイツ魔って、なんですか?」

「よく聞いた笠原!今から説明と一緒にお前には働いてもらうから心して聞け!」

相も変わらずの傍若無人っぷりに郁の後で小牧がクスリと笑った。
 
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