頂き物

□輝く君の笑顔は太陽に似ている
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夕方になるとオレンジ色にかわる空。


まだ昼の空は青い・・・



俺の横に座る女の子・・・・ナマエの大好きな太陽は

白い光で俺らの頬を輝かせる。



俺達は授業が終わると必ず屋上に行く

((雨の日も行く、がドアに張り付くだけ・・・))

晴れの日は屋上のコンクリートの床に腰を下ろす。




ここが一番落ち着くから・・・

学校で一番空に近い場所だと知っているから


『ねーヒロト』

「今日は何 ナマエ?」

『今日さー天気いいじゃん!』

「まぁ・・・天気いい日しか屋上に座れないでしょ?」

『ま、まぁまぁ・・・』


屋上では俺の横を定位置としてそこに居る俺と仲良しの少女・・・

ナマエは苦笑いを浮かべる。

こういうところがまたなんとも言えず可愛らしい・・・


『にらめっこしない?』

「晴れと何の関係があるの?それ・・・」

『ふふん♪にらめっこするのは私とじゃないの・・・』

「はい?」


ナマエは空に手をのばし指をさす・・・

方向を見るとまぶしい光を放つ太陽・・・


「太陽・・・?」

『そうだよー!!』

「太陽と・・・にらめっこォ?」

『うん!』


何考えてんだ・・・コイツ?


『太陽をみつめたらまぶしいから目が痛くなるでしょ?』

「ん・・・まぁな。」

『だから長く太陽を見ていられた方の勝ちッ!』

「ふーん」

『やる?やらない?』

「んー・・・」

『ノリわっるいなー!やるの?やるでしょ?よし、やろう!』

「・・・」


俺はただひたすら開いた口がとじれなかった・・・

驚きで・・・ただ


『いくよー!せー・・・の』


ナマエは最後に「ニコッ」と笑って上・・・すなわち空を見上げる

目線の先は間違えない。

にらめっこしてる張本人・・・太陽。


俺もつられるように太陽を見るため空を見る。。。



でも勢いよく見すぎて・・・


「うわぁ!!」


すぐに目を離してしまった。。。


負けだ・・・

俺の負け・・・あっけなく。


「・・・ナマエ」


俺は小さくつぶやいて隣の少女に目をうつす・・・

目をこすりながら・・・



彼女はまだ空を見ていた・・・。


涙を・・・

綺麗な横顔に透明の水滴を流して・・・


「・・・ナマエ?」

『あ。 何、ヒロト?』

「あ・・・」


こっちを向いたナマエの顔にはやはり涙が光っていた

両目 共に・・・



天使が降りた、と思った・・・。



ナマエの顔は涙が反射して輝いていた・・・

先ほど見た太陽に照らされて輝いていたナマエの顔も綺麗だったが・・・

それ以上に・・・綺麗だった


『どうしたの?』

「綺麗・・・綺麗だよナマエ」

『・・・はぁ?アンタ何言ってんの!?』

「天使、大天使、女神様・・・アルテミス様、アフロディーテ様・・・」ブツブツ

『なんか言い出した〜!』


コイツあぶない・・・なんて顔をしてナマエは俺を見ていた。

俺はそれに気づき変な行動を急停止する


そしてナマエの前まで行く・・・

と言っても隣だから横を思い切り向くだけだが・・・


『な、何ッ?』

「黙っておいで・・・」

『!?』


俺はそっと顔を動かして自分の唇をナマエのソレに押し付ける・・・

強引に。。。


『なッ!何すんだー!!』

「・・・chu☆彡」

『・・・///』


照れ隠しにナマエは顔をそむける。。。

笑顔を残したまま・・・


はにかんでいた・・・


『屋上って学校で唯一何をするって決まってないとこなんだよ・・・』

「え?」

『教室は勉強する所・・・音楽室は歌を歌う所・・・美術室は絵を描いたりする所で・・・でしょ?』

「そう、だな・・・」

『ふふ♪』

「ふっ・・・」


『「ふはははは・・・」』←悪の笑いじゃないです。


ナマエは太陽の輝きによく似た笑顔を俺に向けた・・・。


「やっぱお前かわいいよ!」

『しッ!知らないよ・・・!!』

「照れたー!」

『ばっ!ばかぁー!』


ーENDー

★あとがき☆
珠唖様にお送りします!!
こんな駄文でよかったら貰って下さい!
遅くなってスミマセンでした!

珠唖様のみお持ち帰り可能です★
相互感謝です


20110924

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