頂き物
□君の鼓動が聞こえる
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頭にはてなマークを浮かべながら俺から奪い取ったピアノの楽譜を眺める。そして飽きたのかそれをポイ、と机の上に投げ、「つまんない、」と少し不機嫌そうに言った。
「仕方無いだろ、お前が付いてきたいって言ったんだから」
『だからって拓人ずっとピアノ弾いてるんだもん』
「まぁ…家に帰ったらピアノ弾くのは日課だし…」
『…彼女が家に来た時ぐらいやめてよ、』
完全に不機嫌。
持ってきた紅茶を口に含みながら、少し切なそうに目を伏せる。俺は溜息半分、焦り半分でナマエの隣に座る。
「…ごめん、いつも」
『なんで拓人が謝るの』
「全然、甘えさせてやれてない」
『いいよ…今更』
「…すまない」
「ごめん」とか「すまない」だけで済まされる問題ではないことぐらい分かってる。多分、ナマエが俺の家に来たいって言ったのは遠まわしに「甘えたい」って言ってるんだ、それを俺が察しなくては
『…私、拓人が頑張ってるの知ってるから、』
(それに…、拓人を見てるだけでドキドキするから…)
珍しく、顔を赤く染めてそう言ってきた。まずい、こんな表情初めて見た。ナマエがこんなことを言うのも初めてだし、俺の鼓動はドクンドクンと煩い
「…見てるだけで十分なのか?」
『べ、別に、』
「俺は…触れたい、」
自分の声が裏返っているのが分かる。そしてそのままナマエの後ろにあるソファーの淵に手を置く
「キス、していいか?」
『……だめ、』
「なんでだ?」
『…だめっ、だめなものは駄目、』
何を今更、ナマエから甘えてきたんだから俺から責めたって悪いことは無いだろ?
「ナマエ、じゃあ訂正」
唇が触れるか触れないかの距離で一回止めて、言葉の続きを発した
「キスしよう、ナマエ」
君の鼓動と俺の鼓動が混ざって…
(心地いいな、)
――――
執筆遅い+駄作ごめんなさい。本当に相互ありがとうございます!!神童の夢書くのは大好きなのですが、甘くなってるのかな!
珠亜ちゃん、いつでも書き直しおkです!本当に相互ありがとうございました!