捧げ物

□これからの常備品
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「お゛はよう゛…」


「…は?」




朝、教室の自分の席。
隣の席のミョウジの挨拶に思わず聞き返す。
ミョウジの声が、鼻づまりというかのどをからしてしまったというか、普通の声ではなかったのだ。



「え?」

「…声、どうしたんだよ」


俺の聞き返しに聞き返してきたミョウジにそう尋ねれば、「ああ、声」と頷く。


「風邪ひいちゃってさー」


アハハ、やっちまったよ。
そんな感じで答えるミョウジを「コラ」と軽く小突けば、ミョウジは「しょうがないじゃん」と唇をとがらせる。

しょうがなくないだろ…と呆れてため息をつきながら席につこうとすれば、ミョウジがゴホッと咳き込んだ。


「オイ、大丈夫かよ?」


とりあえず荷物だけ机に置きミョウジの背中をさすってやれば、ありがとうと申し訳なさそうにお礼を言われる。



「…ったく…ちゃんと早く寝てんのか?薬は?」

「昨日は9時に寝たし薬もちゃんと飲んだよ」



心配すれば、おかんみたい、なんて笑われたからひと睨みすれば、ごめんごめんと謝られる。


あとは時間が経てばなあ、なんて呟くミョウジを見ながらふと思い出しポケットの中を探せば、思っていた通り、ポケットの中には3日くらい前に入れたのど飴が入っていた。


「ホラよ」


そのまま出して渡せば、え?と聞き返される。


「やるよ。舐めればちょっとは良くなんだろ?」

「いや…」


でも…と遠慮してくるミョウジ。


「これ、一昨日くらいにポケット入れたやつだから大丈夫だって」


まさか、と思い、そんな古くねえよと差し出せば、ならよかった、とミョウジが受け取ってくれた。



「ありがとう。こんなに心配されちゃったら、早く治さなきゃね」


そう言って飴を口に入れて笑うミョウジに、照れ隠しでバーカと言えばハイハイ、と軽く流された。













これからの常備品

こういうことなら、常に飴を持っているのも悪くないかも、なんて思った。


















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相互記念碧様へ南沢さんです!
甘のリクエストですが…どちらかというとほのぼの…?
お礼の気持ちを伝えるはずが…アレ、申し訳なさが…((殴

書き直し、返品いつでも受け付けます!
この度は、相互ありがとうございました^^

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