イナイレ
□星明かり
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「じゃあ、今日の練習はここまでだ!!」
円堂くんの掛け声で、みんなが練習を終えて宿舎に戻って行く。
でも、俺はもう少し練習しようと、みんなの背中を見送った。
「じゃ、先行ってるな、ヒロト!頑張れよ!」
「うん。ありがとう」
円堂も戻って行く。
さあ、始めようか。
1人で、シュートやドリブルの練習をした。
もう、一時間くらい経っただろうか。
と、そこで真後ろに人の気配を感じ、振り返った。
「うわっ…びっくりした…」
「…っ…ナマエ…。びっくりしたのは俺の方だよ」
後ろに居たのは、ナマエだった。
驚きもあるが、それ以上に嬉しかった。
「ごめんごめん。ハイ、練習お疲れ様」
そう言ってナマエは、持っていたドリンクを差し出した。
「ありがとう」
受け取るときに、指先が触れた。
それだけでも、俺の顔を赤くするには十分だった。
「あれ、ヒロト、顔赤いよ?」
「そうかな?気のせいじゃない?」
なんだろうこのお約束な流れは。
「ならいいけど…でもさ、」
「?」
星明かり
「無理だけは、しちゃ駄目だよ??」
「…ああ」
この流れで、俺は告白してもいいだろうか。
そう思いながら、暗くなった空に輝く星を見上げた。