イナイレ

□ラスト1日!
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「っていうことでヘルプ」

「君は夏休み中何やってたの?」

条介の部屋。
折り畳み式の机を挟んで、私と条介は向かい合って座っている。
何を話しているかと言うと、夏休みの宿題について。
あと一週間で夏休みが終わるというのに、条介は全く宿題をやっていないのである。

「…なんで計画的にやってなかったの」

条介はやればできる子だから、やろうと思えばできたはず。
そう言えば、やっぱ夏休みはサーフィンに限るだろー?、と口を尖らせた。

「でも、まだあと一週間ある。毎日頑張ればきっと終わる」

「他人事だからってよ…!」

それなりの量はあるが、まだ頑張ればどうにかなるだけの時間は残っている。

「大体、ヘルプって言っても私は何をするの?」

「ノートを貸すorやってくれ…」「却下」

最後まで聞かずに言えば、心底恨めしそうな目で見られた。
…私、悪いことしてないんだけど…。

「それに、そんなんじゃ条介のためにならないでしょ」

「(´・ω・`)」

「いや、(´・ω・`)じゃないから」

しょぼんとする条介。

「うぅー…宿題なんて滅んじまえ」

机に突っ伏して、呪いの呪文のような感じで呟いている。
…こういう時間にやっちゃえばいいのに。
やる気さえ出せば、多分すぐ終わるはずなんだけどなぁ…
…ん?やる気?

「…じゃあ!」

ちょっと閃いて声をあげれば、条介が勢いよく顔を上げて何だ!?と嬉しそうに聞いてきた。

「宿題頑張って終わらせれば、夏休みのラスト1日、デートしてあげる!」



ラスト1日!

「っしゃあ今すぐ終わらせてやる!!」

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