イナイレ

□求職中
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※高校生設定
















「時給780円か…もうちょい欲しいな」


放課後の教室。
携帯でバイト情報サイトを見ながら、一人で呟く。
もう少しでクリスマスだし、せっかく高校生になったのだからバイトしていつもお世話になってるみんなに何かプレゼントを…なんて思って探し始めたのはいいものの、なかなか良いのが見つからない。


「あ、ここ!…なんだ、高校生不可か…」


探し始めてかれこれ1時間くらいは経っている。
もうそろそろ帰って、家でまた探そうかな、なんて考えていたら、後ろのドアが開いた。


「ナマエ、ここにいたのか…」

「ヒロト?」


そこには、鞄を下げたヒロトが立っていた。


「あれ?部活は?」

「今日はミーティングだけで終わったんだ。げた箱にナマエの靴があったから、まだ残ってるのかと思ってさ」


そう言いながら、私の隣の席に座って何してるの?と手元を覗きこんできた。


「バイト探し」

「え、バイト!?」


そんな驚かなくても…と言えば、ごめんごめんとあまり悪びれた様子もなく謝られる。


「バイトやるならサッカー部のマネージャーやろうって!」

「えー…」


マネージャーは忙しすぎるだろうからちょっとなあ、と答えると、ヒロトが不満そうな顔をする。
度々誘われてはいたのだが、毎回軽く流してたためヒロトも今日こそは、と思っているのか今日はここで食い下がらなかった。


「ナマエがマネージャーだったらもっと頑張れる気がするんだけどな」

「今でも十分応援してるでしょ?」

「そうだけど…マネージャーなら一緒にいる時間が多くなるじゃん」

「それはそうだけど…」


でも、やはりバイトも捨てがたい。
クリスマス…!

などと考えていると、「ちなみになんでバイトしたいの?」と尋ねてきた。


「クリスマスにみんなにプレゼントしたいからさ」


いつもお世話になってるし、と言えば、ヒロトが少し考え込んだ。


「うーん…」

「?」

「…たしかに、そういうのも良いかもしれないけど…」

「うん」


相槌を打てば、ヒロトは困ったように笑いながら続きを口にした。


「ナマエがバイトしたら一緒にいられる時間が今より減っちゃいそうだから、できればしてほしくないかな、なんて」


そんな気にするほど減るかな?なんて考えていたら、ヒロトは私の携帯電話を取り上げて、そっと画面を閉じた。


「クリスマスはお金のかからないプレゼント一緒に考えてあげるから…ね?」









求職中

そんな笑顔で言われたら、希望先は決まっちゃうって。

























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誰か私に表現力を…!;
一番最後、もっとかっこよく決めたかったorz

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