イナイレ

□授業中のひとコマ
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「……っ!」


板書をノートに書き写す手が止まり、頭が下がってきたところでハッとして姿勢を正す。

午後、お昼ご飯直後の授業。
何とか睡魔に負けないように頑張っているのである。

他のクラスメイトは何人か寝ている子も見受けられるが、ノートをとらなければ後々友だちにノートを借りることになる。
ノートを借りるとなると小言が待っているため、今寝るわけにはいかないのだ。




「…ふう」



姿勢を正してみても、まぶたは重くなる一方で。
フリスクは鞄の中に常備してあるけれど、今食べて先生に見つかったら寝てしまう以上に面倒だ。

…どうしようか。

そんな風に悩んでいる間にも、睡魔の攻撃は容赦ない。

…でも、こうなったら。

もうこれは最終手段をとるしかないと思い、手を使い目をこじ開けた。


「……」


恐らく私は今酷い顔をしているだろう。
しかし、変顔は案外睡魔に対抗できるのだ。
普段こういうことをするキャラでは全然ないためとてもレアな姿だが、人に見せるなんて考えられないような顔をしていると予想する。
でも、授業中なんだから私のほうを見る人は先生くらいしかいないから大丈夫だろうなんて思いながら先生の説明に聞き入れば、斜め前の方から視線を感じた。






「…え」

「ぷっ…」



あれ?と思い、見渡せば、右斜め前の方の席に座っている風丸くんとバッチリ目が合った。
嘘でしょ、と思い思わず小声で呟けば向こうが吹き出した。



「風丸くん?どうかしましたか?」

「すみません。何でもないです」


しかも向こうが注意されてしまった。
申し訳なさや恥ずかしさにより俯けば、授業終了を知らせるチャイムが鳴った。


















授業中のひとコマ


「なあ、さっきのアレ、何なんだ?」

「…睡魔への抗戦術」


休み時間に私の席まで来た風丸くんは、私の答えを聞いてひとしきり笑った後「でも、すごいレアな姿が見れたな」と少し嬉しそうに呟いた。



















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お久しぶりの風丸夢(^-^)
授業中私は目薬や変顔で抗戦してます。
睡魔に負ける寸前は諦めが悪く意地でも起きようとしているため白目を向いていると予想されます。
あー恐ろしい←

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