イナイレ
□にいにの日
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「なあ、ナマエ、一緒に学校行こうぜ!」
「ナマエ、ここの問題教えてくれよ」
「ナマエー!自販行こうぜ!」
「ナマエ…」「今日はどうしたの?」
朝、登校に始まり、数学の授業や昼休みにやたらと絡んでくる条介。
いつもは朝起きるのが早い条介は私より先に学校へ行き、数学の授業は先生に指名されてもわかんなかったら開き直る。
昼食時の自販だって音村くんたちと行くし、とりあえず今日はおかしいのだ。
一体何があったのかと聞いて見れば、えーっと、と少し歯切れの悪い返事をする。
今日は何か記念日とかだったっけ。
こいつ、私以上に記念日とかイベント気にするからなあ。
そんなことを思い考えてみるも、何も思いつかない。
あはは、と誤魔化すように笑う条介に「どうしたの?」と再びきけば、「…しゃーねえ、言うって」と観念したように言った。
「今日、何月何日だ?そしてそれは何の日だ?」
「2月2日だけど、何かあったっけ?」
ほら来た、と思い答えるも、何の日かは思いつかないため聞き返せば、条介はうーん…と難しそうな顔をした。
「2がふたつ並ぶと言えば?」
「2…?に……あ!にゃんこの日!」
「思いっきり外れてるな!」
あ、と思い答えるも、流石ナマエ、豪快に外すな!と笑われる。
「…ったく…今日は、2がふたつでにーにの日だろ?だから、甘えてほしかったんだって!」
「はあ!?」
にーにって…
条介が先輩なら話はまだわかるけど、同い年なんだからその発想はなかなか難しいのでは、と思う。
そんなのわかるわけないじゃん、と露骨に表情に出せば、条介が口を尖らせた。
「でも気がつかねーからよ…それで、俺から甘えてたんだよ」
「ああ、そういう…」
なんとなくわかった気がして納得すれば、気がつくのおせ−よ、と言われる。
「そんな甘えてほしかったの?」
「そりゃあ、まあな」
確かに条介は兄貴肌だからな、なんて思いきいてみると、当たり前だろ、というように答えられた。
よし、それならば。
ちょっとくらいのってあげてもいいかな、なんて思って抱きつけば、条介が不思議そうな顔をしたため、チャンスは今だ、と思い顔を条介の胸に埋めた。
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「じゃあ、今日は思いっきり甘えちゃうね、にーに」
そう言えば、ぽかんとしていたのか間が少し開いた後、「おう!どんどん来い!」と嬉しそうな返事が聞こえてきた。
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いやもう今日は条介Dayですね!←
最初は先輩後輩設定でやろうと思ったんですが、後輩にするとギャグな感じが出せないかと…いや、それ以前にこれってギャグ?
とりあえずあの頼もしい胸に抱かれt(自重