イナGO
□君の口から
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「霧野先輩の必殺技、初めて見ました!」
「だってナマエたちが入部して初めてやったからな」
帝国学園との試合を勝利に修めてベンチに戻ると、興奮した様子のナマエが待っていた。
「どうだった?」
「え、何がですか?」
「俺の必殺技の感想」
必殺技の話をしてるんだから必殺技に決まってるだろ、と言えばあはは、と誤魔化すように笑う。
「で、どうだった?」
もう一度きけば、唸って考え始めた。
…そんなに悩むことなのか?
「ドヤ顔!」
「はぁ?」
「先輩が相手からボールを奪う瞬間、ドヤ顔でした」
「いや、そういうのじゃなくて…!」
…俺、ドヤ顔してた?
そこに軽くショックを受けながら、もっと他の感想…!と言うと、え?とまた考え始めた。
「かっこいいって言ってやると喜ぶぞ」
「え?」
「し、神童!?」
近くで話を聞いていた神童がナマエに言う。
いや、たしかにその一言が聞きたかっただけなんだけど、なんか凄く恥ずかしい。
やっばい、コレ引かれたんじゃないか?という顔で神童を見れば、親指を立てて大丈夫だろ、と口パクで言ってきた。
「もちろん、すごいかっこよかったですよ!…言いませんでしたっけ?」
君の口から
「よっしゃあ、超嬉しい!次の試合も頑張るからな」
「はい、私も応援頑張ります!」
「単純なやつ…」
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未だに霧野くんのキャラが掴めてないとはどういうこった…!orz
ちなみにザ・ミスト見た感想が「ドヤ顔かっこいい」だった私はどこかおかしいですね(´・ω・`)←