イナGO

□アドレスを聞いておいてメールを出さないとは失礼極まりない
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〜♪





部屋に、私のお気に入りの曲のサビが流れる。
聞き慣れたメールの受信音だ。
友達とお揃いのストラップをつけた携帯が机の上で光っている。


ベッドの上で夢の世界に旅立とうとしてた私だったが、この音で一気に現実に引き戻された。

…せっかく良い気持ちでうとうとしてたのに誰だよ?なんて思いながら携帯を取り確認してみれば、受信フォルダにはクラスメイトの松風天馬の字。
松風くんからメールなんて珍しい。
何かあったのかな、と思いながらメールを開く。



『From:松風天馬
 ----------------------
 ねね、いきなりだけど狩屋にミョウジさんのメアド教えてもいいかな? 』


「…は?」


予想もしていなかった話題に思わず声が漏れる。
狩屋くんって、あのサッカー部の…
私、何か接点あったっけ?
松風くんとは葵ちゃんつながりでたまに話したりもするけど、狩屋くんは用事があるときとか必要以上のことは話さない。




『To:松風天馬
 ---------------------
 いいよ(^-^)  』



…ま、別に狩屋くん悪い人でもなさそうだし、クラスメイトなんだから教えても問題はないだろう。
そんな風に思いながら打った文を見直し、相変わらず女の子らしさのないメールだな、と改めて思うけど、かと言ってほかに話題もないのでそのまま送信ボタンを押す。


そしてベッドに横になってボーッとしていると、再び携帯が鳴った。



『From:松風天馬
 ---------------------
 じゃあ狩屋に教えるね!

 そういえば、ミョウジさんもう宿題やった?
 俺まだ手つけてなくてさ…なんか狩屋が難しいとか言って今やってるんだけど、ホント? 』



…松風くん話題作り上手い。
そんなところに関心しつつ、狩屋くんが難しいっていうなら信じてあげなよ、なんて思いながら、返信をする。
…というか狩屋くんと一緒にいるのね、松風くん。



『To:松風天馬
 --------------------
 なんとか終わったよ!
 難しいっちゃ難しかったけど、教科書見ながらやればできると思う(`・ω・´)』



まあ、松風くんは部活が忙しいんだろうな。…それに比べて、私って暇人なのかな?
なんて、そんなことを考えていると携帯が鳴った。



『From:松風天馬
 --------------------
 ホント?じゃあ俺も後で頑張る!^^ 』


そうだよ、松風くん理解するの早いからきっとできるはず…
と打ったとこで、ふと疑問に思い手を止めた。
…狩屋くん、私のメアド聞いたんじゃなかったっけ?
メール来ないな、なんて思いながら、その疑問をそのままメールに打った。



『To:松風天馬
 --------------------
 そうだよ、松風くん理解するの早いからきっとできるはず(`・ω・´)

 そういえば、狩屋くんからメール来ないんだけど…』


…ちょっと、図々しかったかな?
狩屋くんにも何か都合が…、と考えたら少し申し訳なくもなったけど、送ってしまったものはしょうがない。
どんな風に返信くるんだろう、なんて思っていたら早速携帯が鳴って、そのメールを見て思わず目を見開くことになるのだった。









アドレスを聞いておいてメールを出さないとは失礼極まりない




『From:松風天馬
 -----------------------
 そうかな?ありがとう!

 あ、狩屋ね、恥ずかしくてメール送れないんだって』


『From:----
 -----------------------
 違うからな、勘違いすんなよ!今天馬が居て煩いから、夜またメールする』


松風くんの返信の後に間髪入れず、狩屋くんと思わしき人からというメールが来たことによって、柄にもなく夜が待ち遠しくなった。















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題名…お題サイト「確かに恋だった」様より



え、コレ、狩屋夢?というか何?小説?
随分書かない間にこんな…もとから無い文才が更に減った気がしますorz
これだけじゃアレだから続編書こうかな、と思います(´∀`*)

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