Ｄ・Ｗ
□Prologue
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──むかしむかし、
この世界は天使と悪魔が仲良く暮らしていました。
しかし、天使たちの国の偉い神さまと悪魔たちの国の偉い神さまは、ある日ちいさな、ちいさなコトで大喧嘩。
そのちいさなデキゴトから天使の国と悪魔の国は離れ離れになりました。
今も天使は自分たちの国を離れず、悪魔は自分たちの国を出て、大暴れしているそうです。
『──ねえねえ、“あくま”ってなぁに？』
『え？そうね…
イジワルが大好きな妖精さん、かしら』
『ようせいさん！？
“あくま”ってイジワルするの？…コワイのかなぁ？』
『そんな事はないわ。
怖い悪魔さんも居るけれど、優しい悪魔さんも居るのよ』
『そうなの！？…あってみたいなぁ』
『ふふ…逢えるわよ、アリス
きっと貴女なら逢えるわ』
『どうして？』
『それはね…──』
──それが貴女に与えられた
“運命”という、逃れられない
“必然”だからよ──…