D・W

□Episode.19
2ページ/4ページ








  「ようこそ、お二方」





周りは白ばかりのこの“聖堂”と
呼ばれる場所に、迎えられた
朝陽とマントに身を包んだ老師は
真っ直ぐと前を見据えていた。



目の前には、透き通った声の、
白に身を包む女性。


その女性は体の線が分りやすい汚れ
一つ無い白のロングドレスを見に纏い、
その白い肌を覆い隠すように袖も長く
そして、顔までも隠れていた。

否、完全に隠れている訳ではない
それは薄い透けるようなものを被り
後ろは背まで長く、前は目元を
少しながら覆い隠していた。


そして、その白を纏った女性の後ろには
目の前の女性とは正反対の黒に身を包む
女性が朝陽たちを見据えていた。
まるで、いや…。
その女性を護るように。





 「───今日は。Ms.ガイア」



 「───久方ぶりじゃのぅ。


   『初刃・ガイア』よ…」






「…本当に、お久し振りですね。老師様



 そして、わざわざ来てくれて
 ありがとう…。───朝陽」




『ガイア』と呼ばれた女性は
綺麗に口元に笑みを浮かべる。


だが、その瞳には
どこか儚さが宿っていた。
それは身に纏う雰囲気も同じだ。















 ───「滅魔使の始まりと呼ばれた
      『ガイア』は、」





  初めて【能】を手にした



  不死の人間といわれた女性です───。








_
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ