D・W
□Episode.19
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「朝陽と“あの娘”が救われる日は
来るのでしょうか…」
朝陽が去った聖堂で ガイアは呟く。
ガイアが思い浮かべたのは
紅い両眼を持つ朝陽と
同じ紅のオッドアイの眼を
持ち合わせた、自分の立場からして
敵であるあの“娘”───。
「そうじゃのぅ…。背負うものが
桁違いじゃよ。あ奴等は」
老師も頷き、苦々しい表情で
自身の顎を撫でた。
ミラはずっと目を伏せたまま。
「私の眼には、あの子達の
運命が何も映らないのです」
「───…大丈夫じゃよ、きっと」
━━━━カツカツカツ…
───“アイツ”に、もう手は
汚させない……。
汚れるのは、
俺 一人でいい───。
(アイツに涙はもう要らないから)
───to be continued...
傷つき、傷つけ合う運命の中にも
キズナは生まれるのか
それはカレラ次第───。
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