D・W U

□Episode.49
4ページ/4ページ












    「この事実はガイアの姐さんと
     俺と朝陽しか知らねェ
     極秘情報だった。」








今では色んな者にレオの姿を見られた為
狡牙の言葉は過去形と化している。





    「謂わば、瑞穂と
     契約を交わした使い魔だな」





簡潔に紡がれていく事実に
皆の心中は騒然としていた。






     「いつ、契約したんだ?」






腕を組んで思考を巡らせていた晴樹は
ふと瑞穂に遠慮がちに訊く。







    「────知らない。

     そこの魔獣は
     知ってるみたいですよ。」







眉間に皺を寄せて、
瑞穂はレオを一瞥した。




晴樹が「それは本当なのか」と尋ねると






     「────ああ。憶えている」






壁に背を預け、腕を組むレオが
初めて言葉を交わしたことで
「あ。喋った」とジンは呟く。







    「悪いが、これに関しては
     あまり詮索なしで頼むぜェ」







灰皿に煙草を押し潰す狡牙。






    「害はねェらしいからよ。
     瑞穂も、いつも通り
     変わらずで問題ねェ。

     他には絶対に漏らすなよ」






狡牙によって 強制的に終えた内容は
次の件に移ろうとしていた。








    「さっきは安易に訊けなかったが
     晴樹、お前に深傷を負わせた
     相手は何者だ?」






瞬時に変わった狡牙の表情。

へらへらと笑っていた表情が一変、
真剣な面持ちへと変わったのだ。






    「……任務帰還途中
     ある存在に遭遇しました」







告げようとしていたのか、晴樹は狡牙の
問い掛けに、静かに口を開く。




そんな重々しくなりつつある空気の中
ジンは「まだ続くんスかー?」と
飽々したように欠伸を漏らす。









    「…我々が敵視している





     バットウェスターの一人に。」











重々しく開かれた口から出た言葉は
この場に居た者の表情を、強張らせるには
充分なものであった…─────。






















     ────to be continued...






















     紡がれた名は、静かに
     止まぬ嵐を呼び寄せていた。





    終わることのない騒然とした
    暗い闇の夜に

    明るい光の朝は来るのだろうか

































***2012.02.27***

何だが 纏まりの悪い回に
なってしまいましたね(汗)
一つ一つ切り替えが速い…!!

やっと忘れ去られていた奴等≠ェ
名前だけ出てきましたね(笑)

一話一話で考えると間が
空きすぎていますが、物語の中での
時間で言うと、主人公たちが包帯男(笑)の
所に居候し出してから、一週間位しか
経っていないという設定なのです。

本当、理解し難いですよねっ(笑)←



次回は、主人公たちの回です!!


















.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ