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□夢見た“光”
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   とある静かな昼の事━━








  ドドドドドドドドド





  「ん?地鳴り…?」


 それは、とある昼の出来事。

 赤髪の青年、『颯(ハヤテ)』と
 黒髪の少女、『茜』が

 談話室とも呼べる一室で
 静かにお茶や菓子を食べて
 静かな昼を満喫していたところ、

 突如、地鳴りの様な騒音が
 談話室の外、廊下から響いていた。

 それに驚きながらも、不思議そうに
 音が響いている扉を二人はじっと
 見つめていた。



     次の瞬間、




  バーーン!!!




 「っぎゃああ!!!」


 地鳴りの音が近づいてくると
 勢いよく、壊れるほどに開いた扉に
 覚悟はしていたものの、思いっきり
 驚いてしまった颯は隣に無反応に
 座っていた茜こと、『黒』に飛び付く。
 その頭には獣の耳、そして尻尾を
 毛が逆立つように生やして。



 「はっ…、き、聞いて!!」



 その壊れかかっている扉を開けたのは
 二人の仲間である少年…
 『葵』こと、『白』だった。



 「な…、白か〜。脅かすなよ〜
  で、ど〜した?」



 扉を開けたのは仲間の白だと言うことに
 何処か安心した様子でそろそろと
 自分が引っ付いていた黒から離れる颯。

 その間もずっと無口、無表情だった黒も
 颯の問いに同じように首を少し傾けた。


 二人の問う様な仕草に白は嬉しそうに
 口を開いた。









  「あのね…!!!」





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